営業について

 わたくし仕事柄毎月いろんなデザイナー?の方々と一緒にお仕事させて頂くんですね。一応日本の伝統・文化を担っている方々なので、若くて30代くらいから上は90歳くらいまで。で、1年間それらの方々と接してきて思うのが、みなさんかなり商売上手ってこと。なんせ皆さん口が上手いし、そうでなくても何かひとつ売れるための武器を持ってるんです。たとえば占いなんかしてみたり、作品作りを実演してそれをプレゼントしたり。


 デザイナーといえどもお客様がいなければ成り立たないわけです。お客様に気に入ってもらうため、喜んでもらうために市場調査して、ニーズに合った作品を作って展示して。それでもみんながみんなすぐに気に入ってくれるわけじゃないんですね、当たり前ですが。そこで大事になってくるのが我々販売員の技術ももちろんそうですが、作った本人の人間的魅力、また作品に対する情熱、熱意をいかにお客様にダイレクトに伝えれるか、なんです。


 いくらデザインの才能があろうと熱意があろうとも、それを人に伝えれなければ意味がないんですねー。作品を見ただけで分かってくれる人も中にはいますが、そんな人ばかりじゃないですしね。そこで周りの人たち、そして自分の力・魅力がないとなかなか気に入ってもらったり、売れたりしないわけですよ。少なくともうちの業界では。


 どんな職業に就こうとも最低限の営業力は絶対必要なんですね。かの有名な建築家ル・コルビジェも広告戦略に長けてたみたいですし。
 はたして知らない人と喋るのが苦痛でしょうがない私に、コミュニケーション能力がないと仕事にならない営業職なんて、この先大丈夫なのでしょうか・・・


 でも営業力のあるミュージシャンはイヤですね。